トップレベルドメインの種類と選び方【noteのドメイン変更の事例も紹介】

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トップレベルドメインの種類と選び方【適当に決めてはダメ】

ブログを始めようと思ってドメイン名を考えているけど、トップレベルドメインの数がたくさんあるから、どれを選べばいいか迷うなぁ。

よく見る「.com」でいいのかな?

ドメインの一部であるトップレベルドメインはたくさんの種類があるので、ブログ開設時にどれがいいか迷うと思います。

ドメインの文字が違うだけなので、どれを選べばいいのか分かりませんよね。

そこでこの記事では、

  • トップレベルドメインの種類
  • ブログやサイトを始める上でどのトップレベルドメインを選べばいいか

という2点について解説しています。

また、トップレベルドメイン選びの大切さの具体例として、サービス運営途中にトップレベルドメインを変更したnoteの事例も合わせて紹介します。

トップレベルドメインにはそれぞれ意味があり、使うのを避けたほうがいいものもあるので、それらを知らないと取得後に後悔することになります。

結論を言えば、ブログやサイトのトップレベルドメインは「.com」または「.jp」がおすすめなのですが、理由を知っておいた方がいいと思います。

記事内では、トップレベルドメインについて知っておきたい情報をまとめているので、記事を読んでトップレベルドメイン選びで失敗しないようにしましょう!

目次

トップレベルドメインの種類

トップレベルドメインの種類

2021年現在、世界中にあるトップレベルドメインの数は1,500個以上あります。

ただし、その中には、日本で使えないものもたくさんあるので、1,500個のうちから選ぶ必要はありません。

トップレベルドメインは細かく分けると6つの種類がありますが、大きく分けると以下の2つの種類です。

  1. ccTLD:国別トップレベルドメイン
  2. gTLD:一般トップレベルドメイン

それぞれのトップレベルドメインがどういうもので、具体的にどのトップレベルドメインを指すのかを紹介します。

ccTLD:国別トップレベルドメイン

まず、ccTLDは「Country Code Top Level Domain」の略で、日本語にやくすと国別トップレベルドメインとなります。

つまり、国や地域によって定められたトップレベルドメインのことです。

全世界の国が1つずつ持っているわけではありませんが、250以上の国別トップレベルドメインが存在しています。

日本のccTLDは「.jp」です。
.jpがついたサイトは、普段からよく見ると思います。

他の国のccTLDは以下のものがあります。

トップレベルドメイン国・地域
.jp日本
.usアメリカ
.caカナダ
.cn中国
.tw台湾

国名の英語表記の中から2文字取っているだけなので、パッと見ただけでもある程度予想することはできますよね。

基本的にccTLDは、その国や地域に住所がある企業や組織、個人だけ付けることが許可されているので、日本のサイトでは「.jp」が使われることが多いです。

ただ、ccTLDによっては住所関係なく取得できるものもあるので、日本のサイトでも.jp以外のccTLDを使ったものもあります。

「.jp」は日本に住所がある企業や個人でないと取得することができません。

また、以下のようにccTLDがくっついたセカンドレベルドメインというものもあります。

セカンドレベルドメイン用途
.co.jp日本の企業のサイト
.go.jp日本の政府機関のサイト
ac.jp日本の大学のサイト

これらのセカンドレベルドメインの取得は、.jpと同じ様に日本に住所がないと取得できません。
また、取得前に審査があり、審査を通過しないと取得することはできません。

.co.jpだと、取得できるのは、日本国内で登記された法人企業のみ。
1企業で1つしか取得することができないドメインなので、信頼性があります。

gTLD:一般トップレベルドメイン

もう一つの種類のトップレベルドメインが、gTLDで「Generic Top Level Domain」の略です。

普段からよく見る「.com」や「.net」などのドメインを指します。
こちらは、.jpなどと違い、国や地域に関係なく、全世界で使うことができます。

「.comは商業組織用」、「.netはネットワーク用」と、トップレベルドメインごとに用途は決められているものの、厳密に守られているわけではありません。

誰でも好きなものを取得することができます。

他のgTLDには以下のようなものがあります。

トップレベルドメイン用途
.com商業組織用
.netネットワーク用
.info情報サイト用
.edu小中高等教育機関用
.org非営利組織用
.bizビジネス
.travel旅行関係

トップレベルドメインの選び方

トップレベルドメインの選び方

トップレベルドメインの選び方ですが、基本は「一般的なトップレベルドメインを選ぶ」ことが大切です。

一般的なトップレベルドメインとは以下のようなドメインを指します。

  • .com
  • .net
  • .info
  • .jp

反対に避けるべきトップレベルドメインは一般的でない珍しいものです。
例えば、以下のようなものです。

  • .xyz
  • .work
  • .tokyo

これらのトップレベルドメインは、契約時に.comなどと比べて安いことが多いので、こちらを選んでしまう人も多いです。

ただ、数が少ないために読者の人が「このブログ(サイト)大丈夫かな」と不信感を持たれやすいです。

また、珍しいトップレベルドメインだと、サイトやサービスが対応していないことがあります。

以下のツイートだと、レンタルサーバーの「Conoha WING」にサーバー移行しようとしたところ、「.work」というトップレベルドメインが原因でできなかったというものです。

一般的でないトップレベルドメインは初期費用が安いだけで、2年目から高くなるようなこともよくあるので、特別な理由がない限りは、一般的なドメインを取得しよう!

個人ブログやサービスの場合は「.com」がおすすめ

個人ブログや、企業のサービスなどのトップレベルドメインは「.com」がおすすめです。

「.com」は日本だけでなく、世界中のブログやサイトで1番使われているので、ユーザーの人も違和感なく受け入れてくれます。

このブログも「akihiko-s.com」ですし、他の有名ブロガーのほとんどは「.com」を使っています。

  • ヒトデブログ→hitodeblog.com
  • マクリン→makuring.com
  • Slack→slack.com

企業サイトの場合は「.co.jp」や「.jp」がおすすめ

企業のサイトの場合も、ユニクロのドメインの「uniqlo.com」のように「.com」でもいいですが、「.co.jp」や「.jp」がおすすめです。

「.co.jp」は日本国内で登記された法人しか取得することができないので、「.co.jp」を使っているサイトというだけで、信頼性が増します。

また、検索エンジンからも「日本企業のサイト」と認識されますし、海外進出する場合もトップレベルドメインを見るだけで「日本のサイト」ということがひと目で伝わります。

  • トヨタ→toyota.jp
  • Yahoo→yahoo.co.jp
  • 伊藤園→itoen.co.jp

例えば、オンラインビデオ通話ができる「Zoom」は、ドメインが「zoom.us」なので、アメリカの企業だとすぐに分かりますよね!

トップレベルドメインを変更したnoteの事例

上記でトップレベルドメインについて基本的な知識について解説しましたが、サービスの運用途中にトップレベルドメインを変更した有名企業があります。

それは、誰でも文章をブログのように書いて投稿できるサービス「note」です。

noteは、「note.mu」というドメインから「note.com」にドメインを変更し、結果として大成功しました。

noteはサービス開始当初、ドメインがアフリカにあるモーリシャスのトップレベルドメインである「.mu」を使っていました。

「.mu」はモーリシャスの国別トップレベルドメインだけど、他の国にでも使えるようになっていました!

noteのドメインを取得しようとした時に「.com」や「.jp」がすでに使われていたので取得することができなかったからです。

また、「.mu」は英語のスペル的にMusicを連想させることから、当時は音楽系のサイトやサービスを始めとしてクリエイティブ関係のサイトに「.mu」を使うのが流行っていたという理由もあります。

それらの理由で、note.muのドメインを取得することになり、そのまましばらくサービスを運営していました。

ちなみに、LINEのドメイン名は「line.me」で、.meはモンテネグロのccTLDです。

ただ「.muを使ったサイト=モーリシャスのサイト」とGoogleに認識されるため、検索流入を増やすためには良くなく、長期的にユーザーを増やすという点ではドメインがふさわしくありませんでした。

そこで、noteを運営しているnote株式会社(当時は株式会社ピースオブケイク)は、note.jpと.note.comのドメインを取得し、変更することにしました。

noteは、ドメイン変更の理由を

  1. クリエイターが noteを本拠地として使いやすいドメインにすること
  2. コンテンツへの検索流入を増やすこと
  3. 将来のグローバル展開の布石とすること

の3つを挙げていました。

しかし、note.comは海外で、note.jpは国内の自営業をしている人がそれぞれ取得していたドメインだったため、それぞれの所有者と交渉して取得することに。

取得金額は金額は明らかにされていませんが、note.comの方は、最初に「6桁USドルの価格を提示された」となっているので1億円以上提示されたことになりますね。

1年間以上におよぶ交渉で、当初よりは安くなったようですが、かなりの高額だったのは間違いありません。

その証拠に「株主などと調整した上で決断した」とコメントされています。

SEO的にも、今後海外展開していく上でもそれだけ大金を払う価値があったってことだね!

検索トラフィック数の推移
noteの検索別推移

結果として「note.jp」と「note.com」の2つのドメインを取得し、2019年11月25日に「note.mu」から現在の「note.com」に変更しました。

変更してしばらくは検索流入がガクンと落ち込みましたが、それ以降は徐々に検索流入が元に戻り、その後は急増しています。

上記の画像でも分かるように、検索トラフィック数が2倍以上になり、organic(検索エンジンの流入)も増えてますね。

トップレベルドメインを変更したことで、検索流入を増やしたいい例です。

この話から分かるように、特に理由が無いのであれば、珍しいトップレベルドメインは避け、.comや.jpなどのトップレベルドメインを利用するようにしましょう!

note.jpはnoteの企業サイトとして使われています。

トップレベルドメインの種類と選び方まとめ

トップレベルドメインについて紹介しました。

ドメインを取得するときは、「.com」や「.jp」などの一般的なトップレベルドメインを選ぶようにしましょう。

トップレベルドメイン以外のドメイン名については「個人ブログのドメイン名の決め方」の記事を参考にしてください。

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