
立って作業することがいいって聞いたけど本当かな?
このような疑問にお答えします。
結論を言えば、立って作業することで効率的にすることができます。
それは歴史的に見ても、物理的にも「立っている時に集中力が上がる」ようになっているからです。
実際に研究でも解明されており、世界でも有名なGoogleやFacebookでは、実際にオフィスに立ち作業を取り入れています。
立って作業することがなぜいいのか、どういう点で優れているのかを具体的に紹介していきます。
立って作業することが効率的な理由


まず、立って作業することが効率的になる理由を説明していきます。
理由は大きく分けて以下の2つです。
- 立っているときに一番脳が働くようにできている
- 立って作業することで血流がよくなる
立っているときに一番脳が働くようにできている
人間の脳は立っている時に脳が一番働くようにできています。
逆に座って作業をすると、脳の活動が悪くなります。
実際に研究でも、15分以上座ることで、集中力と認知力が低下していくことが分かっています。



歴史を振り返ると、その理由を理解しやすいよ!


今のようにスーパーで食料を買えない時代は、食べるために動物などの獲物を自分で捕らないといけませんでした。
獲物が何であれ、ずっと座っていては捕れませんよね。
そこで人間は獲物を仕留めるために、
- 戦略を練る
- 獲物を追いかける
- 槍などを使い攻撃する
など人間はこのときに、最大の集中力を出さないといけませんでした。
集中力を出さなければ、獲物が捕れないばかりか、反撃されて自分も危ない目に遭う可能性もあったからです。
このように歴史的に見て、立っている時に1番集中力を発揮しなければいけませんでした。
そして、昔の人の遺伝子を受け継いでいる現代人も同じ様に立っている時に脳が一番動くようにできているのです。
立って作業することで血流がよくなる
立って作業している時、脳は活性化することが研究で解明されています。
具体的には
- 集中力
- 認知力
- 判断力
が座っているときよりも格段に上がります。
その一つの原因として「血流」が挙げられます。



座っていると、時間が経つにつれて血行が悪くなります。
まず、座っているだけで、太ももが圧迫されて、血管が圧迫されている状態になります。
さらに、長時間座っていると、
- 前かがみの状態になって背中が丸くなる
- 肩肘をつく
- お尻の場所が前にいって、腰が伸びる
- 足を組む
というように、姿勢が崩れてきます。
このように姿勢が悪くなることでも、血行が悪化。
血行が悪くなると、脳に行く血流も当然悪くなります。
結果として、栄養や酸素が十分に届かず、集中力の低下を引き起こしまうのです。
その点、立って作業すると、体重を支えるために、自然とふくらはぎなどの足の筋肉を使います。
そのふくらはぎが刺激されることで、血流もよくなり、脳も活性化します。



ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれているよね!
立って作業することで運動不足の解消・体の不調の予防にもなる


立って作業することは、頭をフル回転させて作業のを効率化につながるだけでなく、運動不足の解消にもなります。
まず、立っているだけで筋肉を使います。
姿勢を保つための腹筋や背筋も同時に使うので、いろんな筋肉を自然と鍛えることができるのです。
また、立って作用することで前かがみになることがなくなり、座って作業することでなりやすい肩こりが起らなくなります。
長時間座っていると姿勢が崩れて変な姿勢にならないので、腰痛も防ぐことができます。
立って作業することは軽い運動をしていること同じくらい効果があるので、運動不足の解消や、睡眠が深くなるなどのメリットがあります。
立って作業せずに座る時間が長くなると健康に悪い
座って作業することは効率的でないばかりか、健康にも悪いことが研究で分かっています。
ずっと座っている状態でいることは、寿命が短くなる原因にもなります。
1日6時間以上座っている人は、1日3時間しか座らない人に比べて、15年以内に死亡する確率が40%も上がるという研究結果も出ています。
さらに、座る時間が長い人は、肥満にもなりやすいことも研究でわかっています。
歴史上一番座っている時間が長い現代人
人間は
- 作物を育てて収穫する
- 郵便物を届ける
- 隣町に移動する
など立って活動することを長年していました。
しかし、ITや移動手段が発達した結果、ライフスタイルが大きく変化して、立つ時間が極端に短くなりました。
座って作業することが多くなったのは、ここ最近のこと。
今現在の人間は今までの人間の歴史の中で、一番座っている時間が長いのは間違いありません。



先進国を中心として、座っている時間が長くなっているのは世界共通だけど、特に日本人は世界的に見ても、座って過ごしている時間が長いと言われているよ!
世界のIT企業は立ち作業を導入している


世界では「仕事や勉強は椅子に座ってするもの」という固定概念が段々なくなってきています。
「立って作業することが効率的」ということが数々の研究により解明された結果、世界中の企業、特にIT企業を中心に
- 立って会議を行う
- オフィスにスタンディングデスクを導入する
などの対策をしています。
GoogleやFacebookでも、仕事場にスタンディングデスクが導入されているのは有名ですね。
オフィスにスタンディングデスクを導入しない企業であっても、会議だけは立ってするという企業も増えています。
今後、IT企業に限らず、いろんな企業が導入していく流れになると予想されています。
メンタリストのDaiGoも著書「自分を操る超集中力」の中で「人間立って作業するのが一番効率が良い」と書いており、本人も作業をするときは立ってしています。
どんな作業も立って作業することでメリットがたくさん
立って作業することがどれだけ効率的で健康にいいか、分かってもらえましたか?
パソコン作業をするときであっても、できるだけ立って作業するようにしましょう。
時間があれば、少し歩いたり、軽くストレッチをすることで、気持ちをリフレッシュでき、集中力を持続できるようになります。
ただ、職場やカフェどで立って作業することが難しい場合もあると思います。
そういう場合には、座っている時はいい姿勢を意識するようにして、小まめに立ちあがるようにしましょう。

