何か作業をするときに制限時間をつけていますか?
つけていない人はきっとダラダラと作業していないでしょうか?
「今日は時間があるからたくさん作業できるぞ!」と思っていたものの、結局終わってみるとそれほど捗っていない。
時間をかけた割に作業が進んでいないことは。誰しも一度は経験したことがあると思います。
そのような状況を解決するには、何の作業であっても作業に時間的な締め切りをつけて、制限時間を作りましょう。
作業に制限時間をつけることがなぜ効率化につながるのか説明していきます。
人は見えないものを「無限にある」と思い込む
なぜ作業に制限時間をつけることが大切なのか。
その理由の一つとして「人は見えないものを無限に思い込んでしまう」という現象があります。
時間的な締め切りを設けずに作業することで、人間は作業する時間はたくさんあると思ってしまうのです。
この現象のことを「パーキソンの法則」と言います。
1958年にイギリスの政治学者であり、歴史学者でもあるシリル・ノースコート・パーキソンという人が提唱した法則です。
この法則を一言で表すのなら、「仕事は、完了するために割り当てられた時間に応じて複雑化なものへと膨れ上がっていく」となります。
制限時間を作ると余計な選択肢を排除する
例えを出してみましょう。
例えばあなたが「1時間で1記事を書くことのできる能力」を持っていて、今日中に1記事書かなくてはいけない状況にあるとします。
この時、「今日中に1記事書こう」と思って作業するのと、「45分以内に1記事書こう」と思って作業するのとでは、作業にかかる時間が全く違ってきます。
「今日中に1記事書こう」と思って作業に取り掛かると、作業完了までに時間がかかります。
あなたは作業に充てる時間がたくさんあると思い込み、様々な選択肢を与えてしまうからです。
具体的には次のように様々な試行錯誤を繰り返してしまいます。
- 「こっちの文章の方がいいかな」と文章を何回も書き換える
- 「こっちの写真の方が伝わりやすいかな」と写真選びに時間をかける
よりいい記事を書こうとする試行錯誤はいいことなのですが、こだわりすぎるあまり、変なところに時間をかけすぎてしまう可能性があります。
逆に「45分以内に1記事書こう」と作業に制限をかけることで、作業は早く終わります。
取り組む作業に対しての選択肢が減ることによって、余計なことを考えたりする時間の余裕がないからです。
同時に脳は時間内に作業を終わらせるようにフル回転します。
その結果、目標に向かって一直線に進むことができるのです。
このように作業に制限時間を設けることによって、作業を早く終わらせることができます。
完璧なものを作ろことよりも終わらせることが大事
「Done is better than perfect」。
「完璧を目指すより、まず終わらせろ」という意味です。
Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグが言われたとされている言葉の一つになります。
時間をたくさん与えたからと言って、最高のものができるとは限りません。
完璧なものを作ることを意識するよりも作業を終わらせることを心がけましょう。
おわりに
どんな作業でも、制限時間をつけることでダラダラすることがなくなり、作業が素早く終わるということが分かってもらえましたか?
ちきりんの「自分の時間を取り戻そう」の中でも「インプットが増やせる環境で生産性が上がる人はいません」と書かかれています。
自分で時計を使って制限時間を作ることもいいのですが、より自分にプレッシャーをかけるために作業後に予定を入れるのがオススメです。
特に自分の予定だけでなく、誰かと会うような自分以外の人が関係している予定を入れることで自分への甘さを払拭することができます。
何をするにしても、自分で締め切りを作ったり、予定を入れたりして制限時間を作るようにしましょう。